去年5月16日、栗原市の東北自動車道の下り線で、エンジンの故障のため停車していたバスに大型トラックが追突し、バスの乗客でネパール人の留学生2人と、バスを運転していた当時56歳の会社役員の合わせて3人が死亡し、大型トラックを運転していた福島県いわき市の会社員、久保光被告(31)が過失運転致死の罪で在宅のまま起訴されました。
2日の判決で仙台地方裁判所の宮田祥次裁判官は「前方と左右に注意するという最も基本的な義務の違反で、その場で3人が死亡した結果は重大だ。被害者はそれぞれ子どもの成長を楽しみに仕事に取り組んだり、来日して夢に向かって進んでいたりしていて、遺族の喪失感は当然だ」と指摘しました。
そのうえで「『生涯罪を背負って生きていく』と述べて反省し、被害弁償も見込まれる」などとして禁錮1年6か月、執行猶予4年を言い渡しました。